越冬中の水鳥 (Wintering Waterfowl)

秋の終わりや冬が近づくと、何千羽もの雁が見られその声をよく耳にします。雁の群れには、白雁、真雁、カナダ雁の3種類の雁がいます。白い羽毛に覆われ黒い翼鏡を持つのが白雁です。青色の白雁もいます。この「アオハクガン」は青灰色の羽毛で覆われ、頭が白いことが特徴です。白雁の数は、すべての経路において狩猟制限数が設定されているにも係らず、近年著しい増加傾向にあります。植物を主な餌とするため、生息数の増加により、越冬先の営巣地や餌場による極地ツンドラへの被害が懸念されています。

真雁は、お腹の黒い模様から「スペックルベリー (斑点のお腹)」とも呼ばれています。ピンク色がかったくちばしには白い斑紋が入っており、これは英語名の「ホワイトフロンテッド (額が白い、前頭が白い)」の由来でもあります。明るいオレンジ色の脚も特徴の1つであり、北極圏で営巣し、冬になるとメキシコまで南下して越冬します。真雁の番いは生涯を通して連れ添い、ひな鳥を共に育てます。

カナダ雁には様々なサイズがあります。カナダ雁の大型種は、体重20ポンド近くまで成長します。 

その反復性や、けたたましく鳴き声を上げながら渡る様子は、何世紀にも渡って博物学者に感銘をもたらし続けました。ソローによる定住型の人間と雁の比較では、雁に対して思慕の念を抱いているようにさえ聞こえます。「野生の雁は我々人間よりもずっと国際的である。カナダで朝食をとり、サスカハナ川で昼食をとり、夜はルイジアナのバイユーで羽づくろいをする。」