ハリケーン・リタ (Hurricane Rita [2005])

湿地や道路脇のあちこちに、車や瓦礫、家屋の残骸が散らばっているのにお気付きだと思います。これらはハリケーン・リタが2005年にこの周辺に残していった傷跡です。

ハリケーン・カトリーナがニューオーリンズを襲ったほんの数週間後、まだルイジアナ州もアメリカ全土もハリケーン・カトリーナの破壊から立ち直っていない頃に、ルイジアナ州はハリケーン・リタに襲われました。

ハリケーンハンターでもありウェザーチャンネル気象学者でもあるウォーレン・マデン中佐は、嵐の中で時速235マイルの最高風速を記録し、ハリケーン・リタについて「これまで経験した中で最強のハリケーン」と述べました。ハリケーン・リタの暴風により、浮標型の測候所も破壊されました。ハリケーン・リタがカテゴリー5に分類されている間、これまでに大西洋岸で記録された1時間の気圧の低下値において、史上最大数値を記録しました。これは3週間前のハリケーン・カトリーナ の記録を上回る数値でした。

キャメロン郡では、クレオール、グランドシェニエ、ジョンソンズバイユー、ホリービーチなどが破壊されました。

陸地の被害状況を考えると、沖合いの石油プラットフォームへの打撃を心配されるかと思います。ハリケーンに先立って、原油生産は停止され掘削装置は予め避難させてありました。それでもハリケーン・リタは、63ヶ所のプラットフォームと掘削装置1台、30ヶ所のプラットフォームと10台の掘削装置に深刻なダメージを与えました。破壊的な暴風雨と高波ではありましたが、人命の損失もなく、沖合いの油井も深刻な打撃からは免れました。

 被害総額はおよそ100億ドルに上るとされ、米国史上9番目の被害総額を記録したハリケーンとなりした。しかしどんな経済的な損失よりも、社会や人々の生活に与えた損失は甚大です。多くの人が家や自分の持ち物を永遠に失ってしまいました。このハイウェイの先のトロスクレア ロードの交差点とキャメロンフェリー間の地域では、1,022戸の住宅がハリケーン・リタ以前にありました。ハリケーン後は、たった78戸が残っているのみです。

自然社会も同様に破壊されました。植物は剥ぎ取られ、海水が淡水の湿地になだれ込みました。その結果、塩水により木々が枯れ、様々な淡水の植生が死に絶えました。